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2007.05.20

母の日

母は一人で暮らしています。
そこには小さな庭があって
2つの鉢植えと2つのやプランターがあって
気にいった花を植えています。
私の想い出には母が花を愛でていた映像はなく、
家の中には花瓶さえありませんでした。
年老いて、花を愛しんでいる姿はすてきです。
女手1つで子供を育て、花を愛しむ余裕がなかったんだと思います。
母は大切な時間を今取り戻しているんだなあと感じます。

「なんで、庭に植えないの?・・・・こんなに空いているのに」
「石やら何やら埋まってるし、硬くて掘れないんだよ・・・」

母の小さなシャベルを借りて庭を掘ってみる。
固くてなかなか掘れない。
たいして掘れないうちにもう手の平の皮が剥けて赤くはれ上がった。
近くのホームセンターでスコップを買い求めて掘り進め・・・。
そして
庭の片隅にいっぱいひまわりの種を埋めた。

「これだよ」
それはまだ小豆くらいの膨らみでした。
今度は首筋に癌が転移した。
「まだ奥に2つしこりがあるんだよ」
「こうして押してみるとわかるんだよ」

ここにひまわりの種を埋めたたこと。
芽が出るのを楽しみしていけること、
育てていく元気が出せること。
そして。もしも体調が悪くなることがあっても、
ひまわりの花を見たいって気持ちで頑張れるように・・・。

母から受けた恩恵の何億万分の一にもならない
ささやかな贈り物
新しい土がこんもりした庭のそこを見て
にっこりした母の顔がうれしかった。
いつまでも元気でいてほしい・・・。

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