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2005.12.09

忘れられない2つの言葉と「・・・」。

どうしても忘れられない言葉がある
この言葉をくれた2人はもうこの世にいない
その言葉とは
ひとつは「一匹狂えば万匹狂う」
もうひとつは「自分から心を開いていかなければ誰とも友達になれない」という言葉

最初のコトバは幼い頃、添い寝をしてくれた祖母の言葉。
毎晩、同じような話の繰り返しだったけど、必ず出てくる言葉がこれ。
聞いていて意味がわからなかったけど、いつも言うんだからきっと大切なことなんだろう。幼な心にそう思った。
自分も大人になればその意味がわかるようになるんだ・・・と思い、意味は聞かなかった。だから、祖母の語りたかった本当の意味は知らない。
今、自分なりに解釈すると「何かひとつの事が狂うとそのままにしておくといずれは取り返しのつかないことに発展していく。だからそのひとつひとつをきちんとしていかなけむればならない」ということと「一人よがりの思想の持ち主が多くの人を狂わせる。何が正しいのか峻厳な瞳で物事を見ていかなければならないし、自分が独善になってはいけない」となる。
昭和の大戦をくぐりぬけた人人生だったのでもっと重厚な意味があったのかもしれないけど・・・・。

もうひとつは、父親の言葉。
物心ついた時から家を空け、何日も帰らない父親だった。
挙句の果てに家族を捨て、女のところへ行ってしまった。
永いこと別れていた父親が癌で余命を宣告されたとの親戚の便りで病院を訪ねた時の言葉だった。短い会話の中の一言だった。
自分に対して言い聞かせた言葉なのか、私に言った言葉なのか、
その時は今まで母親や自分たちを捨てたことに対する侘びが一言もなかったことに怒りを感じてよく解らなかった。
でも、今は私に言ってくれた一言と思い大切にしている。

最後の「・・・」は母親の生き様、
父が女のところへ行ってしまった後、私たち二人の子供を抱え、養育費の仕送りもない中、母は水商売で生活費を稼ぎ、育ててくれた。
大変だったと思う。
夜中に帰ってきて台所で吐いている母親の背中が鮮烈な印象になって今も残っている。
そんな生活の中でも、母から世間や父親に対する愚痴や人の悪口を一言も聞いた事がなかった。だから、私たち兄妹は父に憎悪も持たず、世間にひけ目も感じなかった。
私は父にしばらくの間、憎悪の念をもっていて父親の余命が限られていることを知らされた時も会いに行くことを躊躇した。
その時、母から滅多に聞かない毅然とした強い口調で「どうあっても、あなたの父親です。会いに行きなさい」と言われしぶしぶ会いにいったのです。
会いに行ってよかった。それを契機に徐々に憎悪は消えていったのです。
なにを聞いても「お前の好きなようにしな」というばかりの母で頼りないと感じたこともあったけど、そんな母の生き様が私にとってかけがえのないものを教えてくれました。
今、母も癌を患っていますが、それに負けずこれからの人生を最高のものにするといって元気いっぱいです。
私はそんな母を尊敬し、誇りに思います。
おかあさんの子供でよかった。
ありがとう!

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